先日の日記で、「takeru」さんより以下のような質問レスを頂きました。湿度に関する質問は珍しいので本日の日記でご紹介したいと思います。

 

「Shihoさんに質問なのですがよく飼育に適切な温度は種別ごとに載っておりますが、適切な湿度というのは大体何%くらいなのでしょうか?出来ればヘラクレスとケンタウルスの幼虫の適湿を教えていただけたら大変助かります。」

 

私が考える幼虫飼育における「湿度」についてですが、私、Shiho的考えではありますが、外気湿度が重要ではなく、飼育するマットや菌糸の中の湿り気具合(湿度もしくは水分量)が大事だと考えています。

 

外気の湿度が低かろうが高かろうが、幼虫を飼育するマット内湿度が安定していれば、幼虫はすくすくと育ってくれます。

事実、私は部屋全体はエアコンで管理しており、冬場はエアコン(暖房)のみで温度管理をしています。当然加湿器などは使用しておらず、冬場の外気湿度は30%を切る事も珍しくありません。

しかし、幼虫飼育のマット、及び菌糸内においてはそのマット内の水分量を調整し、十分に水分を与えているので成長が止まったり、伸び悩むこともありません。順調に育ち無事羽化してくれています。

 

「外気湿度を気にするよりも、マットや菌糸などのエサの中の湿度(水分量)を保つようにしてあげると良い」と私的にはそう考えます。

マットや菌糸がパサパサに乾燥気味になった場合には、水分調整や菌糸交換などをしてエサ内湿度を保つようにすると良いとでしょう。

 

水分量の調整の目安としては、大体ですが具体的に言うと

「マットをぎゅっと手で握って土団子を作った際、水が指の間から染み出ない程度、なおかつその土団子を手のひらで転がしてもすぐには崩れない程度の水分量が良いでしょう」

以下に水分調整の際の様子を動画でご紹介しております。
こちらをご参考にして頂ければ幸いです。

 

※ただし、これはクワガタ、カブトムシの場合で、カナブンやハナムグリの場合は少し違います。カナブンやハナムグリの場合は少し水分量を抑える方が良い場合があります※

 

幼虫飼育においては外気湿度よりもエサ(マットや菌糸)の中の水分調整が大事だと私は考えます。しかしこれは幼虫飼育の場合であって、成虫管理や、産卵セット時の場合は少し異なります。こちらは外気湿度の方も気にした方が良い場合もあると思います。

その方法としては

【成虫管理の場合】

成虫管理のマットの水分量を調整し、ケース内湿度を調整。
飼育ケースの密閉度を調整し、ケース内湿度を調整。
加湿器などを利用し、外気湿度そのものを調整。

 

【産卵セットを組む場合】

産卵セットのマットの湿度はそのままにした上で、

飼育ケースの密閉度を調整し、ケース内湿度を調整。
加湿器などを利用し、外気湿度そのものを調整。

 

 上記の様な方法を取って湿度をコントロールします。

 

参考までにですが、takeruさんがご質問されたヘラクレス・ヘラクレスの生息するグアドループは年間湿度は70~80%程度。ケンタウルスの生息するカメルーンでは年間湿度は50~80%程度らしいです。

成虫を管理する際や、産卵させる際にはこれら生息地に合った外気湿度を保てると虫達にとってももっとよりよい環境になるでしょうね。

 

如何でしたでしょうか?
上記が私:Shihoが考える湿度対策です。

考え方ややり方は千差万別です。あくまで私:Shihoの個人的やり方ですのでご参考程度に読んで頂ければ幸いです。

[`yahoo` not found]
GREE にシェア
このエントリーをはてなブックマークに追加